潮風が頬をなでる、あたたかい南国の空の下。
『今日、好きになりました。マクタン編』が、また新しい“恋のはじまり”を見せてくれた。
それは、まだ誰の心にも確信がない、「なんとなく気になる」という小さな感情の粒が集まって、矢印になっていく瞬間。
笑顔を向けられてドキッとしたり、同じ空間にいるだけで安心したり。
そんな第一印象の一つひとつが、この旅の“運命”をそっと決めていく。
誰が一番人気だったのか。
なぜ彼に惹かれたのか。
そして、その気持ちは本物だったのか。
「最初に心を動かされた人」が、最後まで特別でいられるとは限らない。
だからこそ、第一印象での“推し”選びは、いつも少しの切なさをまとっているのかもしれない。
この記事では、マクタン編の男子たちが初日に見せた「本音の顔」と、女子たちが見せたまなざしに焦点を当てて、恋が動き出すその最初のきっかけを、やさしく言葉にしていきます。
※この記事では、恋愛心理学における「愛着スタイル(アタッチメントスタイル)」という考え方をヒントに、登場人物たちの感情や行動を読み解いています。
フィリピン・マクタン島の陽光が心を揺らす中、男子メンバーの第一印象が一気に加速したあの日。女子全員が“推し”を見つけた瞬間、私たちの胸もざわついた――。
✔️第2人気:かなと(女子全員が気になる存在)
✔️注目カップル矢印:かなと→ねね/しゅん→りのん ほか
💡マクタン編のメンバーをもっと詳しく知りたい方へ
「そもそもどんなメンバーがいるの?」という方は、まずこちらの記事で全員のプロフィールをチェックするのがおすすめです!
▶ 『今日好きマクタン編』全メンバーのプロフィール・SNSまとめ
📌 第一印象で「全員が注目」したのは“はると”
旅が始まってすぐ、女子メンバーの矢印が一斉に向いたのが、今井暖人(はると)くんだった。
第一印象のショッピングタイムでは、まさかの“全員指名”。その事実が彼の“爆モテ男子”としての運命を決定づける。
けれど、全員に選ばれることが、必ずしも“心の安定”につながるとは限らないのかもしれない。
「全員に選ばれる…その優しさは私にも向けられてる?」
女子たちが口を揃えて選んだのは、笑顔が柔らかく、どこか包容力を感じさせる“はると”くん。
その姿に「話しかけやすい」「優しそう」という印象を抱いたメンバーも多く、特に初対面の安心感は抜群だったように思う。
でも――
「全員が好きな人」って、実は一番不安を抱えやすい対象でもある。
だって、自分だけに向けられた優しさじゃないかもしれないから。
安心型愛着から読み解く「優しさの基準」
安心型の愛着スタイルを持つ人は、「穏やかで親しみやすい人」を自然と選ぶ傾向がある。
はるとくんが女子全員から“選ばれた”理由のひとつは、彼の言葉や表情に「拒絶されなさそう」という空気があったから。
ただその分、恋の進展では「選ばれる側」の葛藤が浮かび上がることもある。
たとえば、朝の2ショットで“ねね”ちゃんから誘われた場面――
そこに少しでも「気まずさ」や「焦り」があったとしたら、それは「誰かを選ぶ責任」が、彼の中で静かに芽生えていた証拠かもしれない。
📌 爆モテ男子 “かなと” の静かな旋風
女子全員から「気になる」と思わせる存在。
河村叶翔(かなと)くんの第一印象は、はるとくんに負けない注目度を持ちながらも、どこか“静かな余白”をまとっていた。
その空気感こそが、感受性の強い女子メンバーにとって、心を引き寄せられる“深み”だったのかもしれない。
「放っておけない…彼のまなざしは私だけを見てる?」
かなとくんは、いわゆる“爆モテ”なリアクションはとらなかった。
だけど、その分、彼の視線や沈黙に「意味」を読み取りたくなる余地があった。
たとえば、ひなちゃんが彼に興味を示した理由――
「話してみたいと思わせる何かがある」という言葉には、言葉にならない“引力”が感じられる。
表立って動かないからこそ、「私だけが彼の本音に触れられるかも」という期待が膨らんでいったのかもしれない。
追いかけ型愛着が感じる“選ばれる安心感”
追いかけ型の愛着スタイルを持つ人は、「簡単には気持ちを明かさない相手」に魅力を感じやすい。
かなとくんの控えめで物静かな佇まいは、“分かりづらさ”の中にある誠実さを感じさせた。
誰にでも優しいわけではない、誰にでも笑顔を見せるわけではない――
だからこそ、彼の中にある特別な“選び”を信じたくなる。
この先、彼が誰に矢印を向けるのか。それは、女子メンバーだけでなく、私たち視聴者の心も揺さぶる物語になりそうです。
📌 可能性を秘めた“しゅん”“そうし”“けんめい”
第一印象では注目が集まらなかった男子たちにも、それぞれに光るものがあった。
物語が進むごとに存在感を増していく予感を持つのが、吉川竣(しゅん)・増本蒼士(そうし)・鳥栖賢明(けんめい)の3人。
“静かな魅力”は、ときに後半で大逆転を起こす。
最初の印象がすべてではないことを、彼らが教えてくれるかもしれない。
「目立たないけど、ふとした瞬間に気づく魅力ってある」
しゅんくんは、りのんちゃんとのやりとりで心の距離を少しずつ縮めていく姿が印象的だった。
華やかさではなく、会話の中で滲む思いやりや誠実さがにじむタイプ。
そうしくんは、ミスターコンファイナリストという経歴を持ちながら、控えめな立ち振る舞いがかえって魅力的。
けんめいくんは、第一印象こそ地味だったけれど、第2話以降、ねねちゃんからの矢印が彼の「見つかっていく過程」を物語っている。
安定型愛着が感じる“距離の取り方”とその温度感
安定型の愛着を持つ人は、刺激よりも信頼を大切にする傾向がある。
この3人の男子たちに共通するのは、“押しすぎない”“距離を尊重する”姿勢。
そういう態度に、「ゆっくり信じられそう」と感じる女子は少なくないはず。
旅が進む中で、最初は注目されていなかった彼らに“心が傾いていく瞬間”を、私たちは何度も目撃することになるのかもしれない。
📌 女子陣との交錯:第一印象が示した恋の矢印
「気になる人はいますか?」
そんな質問に、ためらいがちに視線を向け合う男女。
第一印象で生まれた矢印は、まだ色もかたちもあいまいなままだけど、心のどこかにそっと刺さっていた。
りのん→しゅん、ねね→かなと、ひな→かなと…交錯する想いの始まりを、静かに見つめていたい。
「あの矢印は、恋の予感だったのかな」
初日からしっかりと「誰が気になるか」を言語化できたメンバーもいれば、
その場では曖昧にしておいて、あとで2ショットで距離を詰めていった人もいた。
“好きになるかもしれない”という予感は、矢印を向ける勇気と、それを見られる怖さの両方を含んでいる。
たとえば、ねねちゃんがかなとくんに向けた一言のなかには、「わかってほしいけど、まだ全部は見せたくない」という揺れが見え隠れしていた。
相互依存型が生む安心と緊張のミックス
相互依存型の愛着スタイルを持つ人にとって、恋の始まりは「不安」と「期待」が入り混じるタイミング。
誰かの矢印が自分に向いた瞬間、安心する気持ちと、「その期待に応えられるだろうか」というプレッシャーが同時に押し寄せてくる。
第一印象は、まだ恋じゃない。
でもその時点で心が反応したなら、それは心が恋の準備を始めたサインかもしれない。
だからこそ、最初の矢印は、どんな結果になっても大切にしたくなるんだと思う。
💡恋の矢印をまとめて見たい方へ
「第一印象から最終告白まで、恋の矢印はどう変わっていったの?」と気になった方は、こちらの相関図で一気に振り返ることができます。
▶ 【ネタバレ】『今日好きマクタン編』カップル結果と恋の矢印まとめ相関図
📌 “爆モテ”と“ひそやかモテ”の行方
「目立つ人が、ずっと気になるわけじゃない」
恋の旅が進むにつれて、最初に注目された“爆モテ男子”と、静かに心を寄せられる“ひそやかモテ男子”の間に、恋の風向きの変化が訪れることがある。
その変化こそが、“今日好き”の面白さであり、切なさでもある。
「目立つ彼と、そっと寄り添う彼…心はどう揺れる?」
はるとくんやかなとくんのように初日から人気を集めた男子には、常に期待と注目が集まる。
けれど、女子の心は一方向ではない。
旅が進む中で、ふとした会話や小さな優しさに心が動くことがある。
それが、“ひそやかモテ”の強さ。
たとえば、誰かが泣いたときにそっとティッシュを差し出すような、そんな小さな行動が「私をちゃんと見てくれてる」という安心につながっていく。
回避型愛着が取りがちな内へ閉じる選択
回避型の愛着スタイルを持つ人は、過剰に注目される状況に緊張を覚える傾向がある。
爆モテ男子に惹かれつつも、「どうせ私なんか…」と引いてしまう気持ちもまたリアル。
逆に、目立たないけどじっくりと向き合ってくれる人には、少しずつ心を開けることもある。
“どの相手が好きか”だけじゃなく、“どんな自分でいたいか”を選ぶ旅だからこそ、恋の行方はいつも予測できないのだと思う。
✅ まとめ:第一印象が示した“これからの恋模様”
「第一印象は、恋のすべてじゃない」
でもそこには、その人の“人となり”や、どんな感情に惹かれるのかという心のクセが確かに映っていた。
全員に選ばれたはると、静かに人気を集めたかなと、これからの逆転が期待されるしゅん・そうし・けんめい。
誰が誰を選ぶのか――その始まりの“気配”が、この第一印象にすべて込められていたように思う。
恋は、静かに始まり、少しずつかたちを変えていく。
その過程で、誰かに惹かれたり、誰かに傷つけられたりしながら、
「ちゃんと想われたい」という気持ちが、自分の輪郭を描いていく。
その旅路を、視聴者である私たちもまた、そっと並走しているのかもしれないね。
✎ しおりのこぼれ話|書きながら、そっと思っていたこと
マクタン編を見ていて、何度も思ったのは――
「第一印象って、正直すぎて、残酷だな」ということでした。
誰かに好かれること。
誰かに選ばれること。
そのどちらにも、うれしさと同時に、「他の人じゃなくて、自分でいいの?」っていう、ちょっとした怖さがついてくるんですよね。
でもたぶん、最初に惹かれた人って、どこかで「自分に足りない何か」を持ってる人なんだと思う。
安心できそうな人。
自分の話をちゃんと聞いてくれそうな人。
あるいは、自分がなれなかったような、明るくてまっすぐな人。
書いているうちに、はるとくんやかなとくんの人気の裏にある「選ばれる側の葛藤」が、すごく切なく思えてきて。
そして、目立たない男子たちが、ゆっくりと関係を築こうとする姿に、どこか救われたような気持ちにもなりました。
恋って、「好き」だけじゃ動けない。
そんなあたりまえのことを、今回の旅の始まりが思い出させてくれた気がします。
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