『今日好きマクタン編』相関図と関係図でたどる恋の矢印|“選べなかった”気持ちと心の交差点で

今日好き

フィリピン・マクタン島の風が揺れる中、ひと夏の恋が始まった。

「選ぶ」「選ばれる」ということに、どうしてこんなにも心が痛むのだろう。

高校生たちが交差させた視線と沈黙。その裏には、ただの“恋愛”じゃ説明できない、心のかたちがあったのかもしれない——。

今回は『今日好き マクタン編』の相関図と恋の動きを、“愛着理論”という心理学の視点から深掘りしながら、成立カップルや各メンバーの行動理由を紐解いていきます。

✔️成立カップル: かなと × りのん(1組)
✔️告白の結果: 成功1/不成立複数(ねね・さら・ひな)
✔️ロケ地: フィリピン・マクタン島、セブ周辺
  1. 今日好きマクタン編とは?番組と舞台の基本情報
    1. 舞台はセブ・マクタン島、リゾートの誘惑と恋のはじまり
    2. 高校生メンバーの自己紹介と属性(TikTok、モデル、インフルエンサー)
  2. 📊話数別|恋の矢印まとめ表
  3. メンバー紹介と第一印象|“運命”は最初の矢印に宿る?
    1. 「人気者」かなと・はるとに集中する視線(安心型への憧れ)
    2. ねね・ひな・さらの迷いは「不安型」の揺れだった?
  4. 恋の矢印と相関図まとめ|変化する気持ちと関係性
    1. 中盤から浮上した「かなと × りのん」の安定感
    2. 「モテる」のに決めきれないはるとの優しさと曖昧さ
  5. 愛着理論で読み解く、彼らの“心のかたち”
    1. はると|選べないのは「誰も傷つけたくない」優しさと恐れ(回避・安心型)
    2. かなと|「選ばれたい」強さと脆さの同居(不安型)
    3. ねね|誰かに寄りかかるのが怖い「不安・回避混合型」
    4. りのん|求めすぎず、揺れない恋心(安心型)
    5. ひな・もか|「恋に急がない」自己肯定感の表れ?
  6. 印象的だったシーンとセリフで読み解く“感情の伏線”
    1. 恋人つなぎの場面と“距離感”の変化
    2. 「告白のあとの沈黙」が物語る緊張と期待
  7. 🎞️しおりの記憶帖:どこかで見たこの空気、あの恋
  8. 💬恋のことばアーカイブ
  9. まとめ|“誰かを好きになる”って、自分を知る旅だったのかもしれない

今日好きマクタン編とは?番組と舞台の基本情報

『今日、好きになりました。』マクタン編は、2025年5月12日(月)21:00〜にAbemaTVで配信が開始された高校生による恋愛リアリティーショー。ロケ地はフィリピン・セブ島にあるリゾートアイランド、マクタン島。美しい海と南国の空気が、恋の舞台を彩った。

番組の特徴は「限られた日数」で恋を育むというタイムリミット制と、継続・新規が混ざったメンバー構成。短期間で“運命”の人と出会えるのか、それとも気持ちを整理できずに終わってしまうのか——その“儚さ”こそが、『今日好き』シリーズの醍醐味でもある。

舞台はセブ・マクタン島、リゾートの誘惑と恋のはじまり

透き通る海、開放的な空気、美しいサンセット——マクタン島の風景は、恋を後押しする舞台としてはこれ以上ないほどの“仕掛け”だった。けれどもその楽園のような空間にこそ、気持ちの揺らぎや焦りが生まれやすくなる。

「夏だから」「非日常だから」好きになったのか、本当に“この人だから”好きなのか。恋の本気度が試される環境でもあった。

高校生メンバーの自己紹介と属性(TikTok、モデル、インフルエンサー)

今回のメンバーは、TikTokで人気の現役高校生や、芸能活動をしているモデルなど多彩な顔ぶれ。自己紹介タイムでは、話し方や声のトーン、ちょっとしたしぐさが第一印象に大きく影響していた。

なかでも“王道イケメン”のかなと、“ゆるふわモテ男子”のはるとに女子メンバーの視線が集中。恋のスタートは、そこから始まっていた。

📊話数別|恋の矢印まとめ表

『今日好き マクタン編』の恋の動きを、各話ごとの矢印(=好意の向き)でまとめました。旅のなかで気持ちがどう動いていったのか、その変化の流れを見ていきましょう。

話数 男子→女子 女子→男子
第1話
(第一印象)
・はると → さら、ねね
・かなと → りのん、ひな
・けんめい → ※非公開(後にねね)
・しゅん → りのん
・そうし → ねね
・もか → はると
・さら → はると
・ひな → はると →(途中で)かなと
・ねね → はると&かなと(両方気になる)
・りのん → かなと
第2話 ・けんめい → ねね
・しゅん → りのん強め
・さら → はると継続
・ひな → 迷い始める(恋より旅重視)
・ねね → かなと本命、でもはるとも気になる
・りのん → かなと(変わらず)
第3話 ・はると → さら&ねねで揺れる
・かなと → りのんと恋人つなぎ
・ねね → かなと優勢、はるとへも好意
・さら → 気持ち強まるが不安
・りのん → かなとと距離縮まる
第4話 ・けんめい → 想い伝え始める(ねね)
・そうし → 応援役にまわる
・ねね → 迷いピーク(かなと>はると)
・ひな → 「決めない」姿勢明確に
第5話
(最終告白)
・かなと → りのんに告白(成功)
・はると → 告白せず終了
・けんめい → ねねに告白(不成立)
・しゅん → りのんに告白(不成立)
・ねね → かなとへ告白断る
・りのん → かなとにOK、カップル成立

メンバー紹介と第一印象|“運命”は最初の矢印に宿る?

第一話で描かれた“第一印象カード”の矢印には、その後の恋のすべてが詰まっていた気がする。

「最初に誰を選んだか」は、意外なほど強く気持ちに残り、その後の行動や心の揺れにも影響していく。逆にいえば、“最初に選ばれなかったこと”が、あとから尾を引く場面もあった。

「人気者」かなと・はるとに集中する視線(安心型への憧れ)

第一印象で女子たちの矢印が集まったのは、かなととはると。このふたりに共通していたのは、「優しそう」「余裕がある」という第一印象。

この“安心感”に惹かれる傾向は、愛着理論でいう「安心型」を求める心理の表れかもしれない。つまり、自分の不安を包み込んでくれるような相手に、心は自然と引き寄せられていく。

ねね・ひな・さらの迷いは「不安型」の揺れだった?

逆に、ねね・ひな・さらといった女子メンバーは、第一印象から一貫せず、複数の男子に心が揺れた。この迷いの背景には、「この人でいいのかな?」「本当に好きって何?」という“確信のなさ”があった。

これは、愛着スタイルでいうところの“不安型”に近い。誰かを好きになることに慎重でありながら、愛されたい気持ちは強く、そのアンバランスさが「選びきれなさ」として現れていた。

恋の矢印と相関図まとめ|変化する気持ちと関係性

『今日好き』の魅力の一つは、“矢印の変化”にある。最初はあの人だったのに、気づけば気持ちは別の誰かへ。旅の中での会話、デート、ふとした仕草が、心の向きを少しずつ変えていく。

マクタン編もその例に漏れず、初日の相関図と最終話の告白シーンでは、恋の構図が大きく塗り替えられていた。

中盤から浮上した「かなと × りのん」の安定感

第一印象でそこまで注目されていなかった“りのん”が、かなとの心を掴んだのは中盤からだった。ふたりきりの時間、手をつなぐ瞬間、何気ない言葉のやりとり——。

それらが重なって、気づけば“安心して一緒にいられる関係”になっていた。

かなとはねねに振られたあと、迷うことなくりのんに告白。最終話で唯一成立したこのカップルは、「信頼を重ねた先にある恋」の象徴だったかもしれない。

「モテる」のに決めきれないはるとの優しさと曖昧さ

一方で、はるとは女子人気トップでありながら、最後まで誰を選ぶか決められなかった。さらとねねの間で揺れ続け、結局、告白に至らなかった。

それは、「優しさ」でもあり、「曖昧さ」でもある。

彼の行動には、“誰かを選ぶ=誰かを傷つける”という葛藤が見えた。その優しさゆえに、自分の気持ちにまっすぐになれなかったのかもしれない。

愛着理論で読み解く、彼らの“心のかたち”

ここからは、登場人物たちの恋愛行動を「愛着理論」という心理学的視点から読み解いていきます。

“なぜあの人を選んだのか”“なぜ決めきれなかったのか”——その奥には、育ってきた環境や、心の癖が関係しているのかもしれません。

はると|選べないのは「誰も傷つけたくない」優しさと恐れ(回避・安心型)

はるとは、ずっと女子人気が高かったにも関わらず、最後まで「誰か一人」に決めることができなかった。これは“優しさ”というよりも、回避型愛着に近い特徴かもしれない。

回避型の人は、親密になりすぎることに対して無意識のブレーキがかかる。そして“選ぶ”という行為の中に、傷つくリスクや、責任の重さを感じてしまう。

つまり、はるとの優しさは、心の奥にある「怖さ」と表裏一体だったのかもしれない。

かなと|「選ばれたい」強さと脆さの同居(不安型)

かなとは、最初にねねに思いを寄せるが、最終的には振られ、りのんに告白して成立する。この流れに、「誰かに求められたい」という強い欲求が見て取れる。

不安型の愛着を持つ人は、自分が相手にどう思われているかに敏感で、見捨てられる不安に常に揺れている。

ねねに断られたあと、すぐにりのんに気持ちを切り替えたのも、心の“穴”をすぐに埋めたかったからかもしれない。その行動は一見軽く見えるけれど、実は深くて脆い「心の守り方」だった。

ねね|誰かに寄りかかるのが怖い「不安・回避混合型」

ねねは複数の男子から好意を寄せられながらも、誰にも最終的に心を預けなかった。その行動の奥には、「寄りかかりたいけど、信じきれない」というジレンマがあったのではないか。

これは不安型と回避型の特徴が混在する「不安・回避混合型」の傾向。

自分から近づきたい気持ちと、近づかれることの怖さ。その両方に引っ張られて、ねねの恋は“選ばれる”立場にいながらも、成立することはなかった。

りのん|求めすぎず、揺れない恋心(安心型)

りのんは、かなとに対して一貫して安定した気持ちを向けていた。ガツガツ押すこともなく、ただ静かに相手と向き合うその姿勢は、「安心型」特有の安定感を感じさせた。

恋人つなぎや会話を通して信頼を重ねていく——そんなプロセスを大切にするスタイルは、結果的にかなとの“不安型”を包み込んで、成立へと導いた。

恋愛において安心型が持つ“ブレない軸”は、相手にとっても「ここにいていいんだ」と思えるような、安心地帯になる。

ひな・もか|「恋に急がない」自己肯定感の表れ?

マクタン編では、ひなともかが恋に積極的に動かなかった。特にひなは「まず旅を楽しみたい」と語っており、その姿勢が新鮮だった。

恋愛に全力にならないことは、決して“消極的”ではなく、“自分のペースを守る”という強さでもある。

これは「安心型」または「回避型」の健全な側面として、自己肯定感に支えられた行動とも言える。誰かと無理に恋をしなくても、自分自身でいられる——そんな姿に救われた視聴者も多かったのではないだろうか。

印象的だったシーンとセリフで読み解く“感情の伏線”

『今日好き』という番組のなかで、もっとも感情が動くのは、意外にも“セリフではない瞬間”だったりする。

手を差し出すまでの間、目をそらしたそのタイミング、何も言わずにうなずいた表情。そうしたノンバーバルな感情の揺れこそが、視聴者の胸を締めつける。

マクタン編の中で、そんな「感情の伏線」となった印象的な場面をいくつか振り返ってみたい。

恋人つなぎの場面と“距離感”の変化

かなととりのんが“恋人つなぎ”をしたあの場面——手と手のぬくもりよりも、「つなぐまでに流れた沈黙」に気持ちが揺さぶられた。

最初はぎこちなかったふたりの距離が、手をつなぐという行動によって一気に縮まったように見えた。

この“触れること”は、愛着における「身体的つながり=安心感」の象徴。かなとにとっても、りのんの存在が「自分を受け入れてくれる人」として確信に変わったタイミングだったかもしれない。

「告白のあとの沈黙」が物語る緊張と期待

告白をして、相手の返事を待つ時間。それは、見ているこちらまで息が詰まるような“静けさ”だった。

特に、ねねがかなとの告白を受け止められなかったシーンでは、「返事を待つ時間」がとても長く感じられた。

この“間”に詰まっていたのは、答えを出すことへの恐れ、傷つけたくない気持ち、そして「自分の正直さ」と向き合う苦しさだったのだと思う。

🎞️しおりの記憶帖:どこかで見たこの空気、あの恋

マクタン編を見ながら、ふと過去の編が頭をよぎった。

熱気に包まれたリゾート地、異国の街角、初めての会話で交わされた名前の呼び方。

あのときの“ホアヒン編”や“プーケット編”も、どこか似たような空気をまとっていた。開放的な環境の中で、誰かに惹かれるスピードが早まっていく。けれど、そのスピードに心が追いつかなくて、取り残されていく気持ちもまた、同じように描かれていた。

例えばプーケット編では、恋の矢印が激しく交差するなかで、最後の最後に選ばれなかった子が涙をこらえて微笑んだ。

ホアヒン編では、「もう一度話せるかな」と誰かがつぶやいたその声が、海の音にかき消されていった。

マクタン編もまた、その記憶の系譜に連なっている。

りのんが手をつないだ瞬間の表情、ねねが答えを出せずに黙った時間、はるとの“優しい迷い”——

それぞれの場面が、過去編の“あの気持ち”と重なっていく。だからきっと、私たちは『今日好き』を見るたび、あの夏に一度帰っているのだと思う。

恋をして、迷って、選べなくて——

でも、それでも人を好きになることが美しいと信じたかった。

そんな気持ちを、マクタン編は静かに思い出させてくれた気がする。

💬恋のことばアーカイブ

  • 「好きって言葉、まだ信じてもいいのかな」
  • 「決めたくないんじゃなくて、誰も傷つけたくなかった」
  • 「たぶん、選ばれたかっただけじゃない」
  • 「手をつないだ瞬間、もう離したくないと思った」

まとめ|“誰かを好きになる”って、自分を知る旅だったのかもしれない

恋の結末は、それぞれ違った形だったけれど——

その過程で見えたのは、自分の「愛され方」や「信じたい気持ち」のかたち。

かなととりのんの成立は、「安心できる場所」を見つけたことの証明だったし、はるとの迷いは「優しさと責任のはざま」で揺れた証だった。

愛着理論というレンズで見たとき、恋はもっと深く、もっと自分の内側まで映し出してくれる。

“誰かを好きになる”ということは、きっと、「自分という存在をどう扱っていいか」を知るための旅なのだと思う。

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