海の青さと、恋の青さって、どこか似てると思った──。
6月9日に放送された『今日、好きになりました。マクタン編』最終回。
あの南国の空の下で、彼らは限られた時間のなか「本気の告白」に向き合った。
その選択は、想いを届けることなのか。
それとも、自分の心を守ることなのか。
なかでも視線を集めたのは、最後まで一直線だったりのんちゃんと、優しさの裏に静かな覚悟を秘めたかなとくんのふたり。
“どすこいゲーム”から生まれた小さな奇跡のような告白は、まさに今シーズンのハイライトだった。
この記事では、「マクタン編」最終回の告白の行方と成立カップルの結果を、感情の流れとともに丁寧に振り返っていく。
あの瞬間に彼らが見せた涙や笑顔の意味を、もう一度一緒にたどってみませんか。
【今日好きマクタン編】最終回の放送内容と注目ポイント
6月9日に放送された「マクタン編」最終回では、複雑に絡み合った想いが、ついに“告白”という形でぶつかり合った。
ここでは放送内容の要点と、今回ならではの演出やルールの特徴を整理する。
マクタンの風景が恋の舞台になった
青く澄んだ海と、南国らしい熱気。
今回の舞台であるマクタン島(フィリピン)は、「今日好き」の中でも特にエモーショナルな景色が印象的だった。
海中をジンベイザメと泳ぐシーンや、夕陽が沈むビーチでのデート。
そのすべてが、“高校生のひと夏の恋”を切なく、でも美しく彩っていた。
風景がロマンチックなだけでなく、恋の進展にも自然な後押しをしてくれたように感じる。
だからこそ、そこに立つ彼らの表情も、どこか素直でまっすぐだったのかもしれない。
“どちらが告白するか分からない”ルールが生んだ緊張感
今回のマクタン編では、「男子だけが告白」でも「女子だけが告白」でもない、“告白するのは男女どちらか分からない”というルールが採用された。
この設定が、番組に独特の“静かな緊張感”をもたらしていた。
相手に気持ちを伝えるタイミングが読めないなかで、「待つ側」になるか「伝える側」になるかは、参加者それぞれの選択次第。
その“駆け引き”が無言の時間ににじんでいて、観ている私たちまで息をのむ場面が多かった。
特に、りのんちゃんの「自分から伝える」と決めた決意。
その選択が、このシーズンをひときわ感情深くしたように思う。
参加メンバーの紹介と告白前夜の心模様
今回の参加メンバーたちは、年齢や雰囲気もさまざまで、それぞれの恋模様が交錯した。
ときに笑って、ときに悩んで、ときに誰にも言えない気持ちを抱えて──。
告白直前の夜、それぞれが胸にしまっていたのは、「想い」だけじゃない。
“言えない気持ち”とどう向き合うかという、ひとりひとりの小さな葛藤だった。
“好き”の気持ちを隠しきれなかったりのんちゃん
りのんちゃんは、最初から最後までかなとくん一筋だった。
だけどその一途さは、決して“重たい”ものではなく、どこか可愛らしくて、まっすぐで。
「すきな気持ちを伝えたい」と照れながら話す姿に、多くの視聴者が胸を打たれたはず。
最終日前夜の空気のなかで、それでも“自分から伝える”と決めた彼女の強さは、静かに光っていた。
彼女の笑顔がどこか不安げだったのは、きっと「怖さ」も隣にあったから。
でもそれ以上に、“信じたかった”んだと思う。自分の気持ちも、相手のやさしさも。
「誰にも告白しない」と決めた、はるとくんの決断の意味
マクタン編を通して、中心的存在だったはるとくん。
ねねちゃん、さらちゃん、ひなちゃん──複数の女子と関わるなかで、彼の“本音”は最後まで見えづらかった。
そんな彼が選んだのは、「誰にも告白しない」という選択。
それは逃げではなく、“中途半端な気持ちでは伝えたくない”という誠実さの表れだったのかもしれない。
誰かひとりを選ぶことは、他の人の想いに応えられないことでもある。
だからこそ、簡単には気持ちを決められなかったはるとくんの揺れは、むしろリアルだった。
そしてその選択の裏には、彼なりに大切にした“誰かの気持ち”があったのだと思う。
告白シーンまとめとカップル成立の結果
いよいよ迎えた、最終日の告白タイム。
それぞれの“好き”が、言葉として相手に届く瞬間──。
数日間の旅のなかで生まれた恋心を、たった一言で伝えることの難しさ。
それでも、彼らはその言葉を選び抜いた。
“どすこいゲーム”が導いた笑顔の告白
印象的だったのは、りのんちゃんの告白。
ふたりで楽しんだ“どすこいゲーム”に乗せる形で、さりげなく、それでもしっかりと気持ちを伝えた。
「すき」なんて、真っ直ぐに言えるほど簡単な言葉じゃない。
でも彼女は、笑顔というやさしいフィルターを通して、その一言を届けた。
かなとくんもまた、その気持ちをまっすぐに受け止めるような表情を見せていた。
目をそらさず、言葉にもしなくても、「伝わってるよ」と語るようなまなざしで。
ふたりの間に流れていたのは、言葉以上の信頼だったのかもしれない。
りのん × かなと、まっすぐな気持ちが結ばれた瞬間
最終的に成立したカップルは、かなとくんとりのんちゃんの1組。
旅の序盤からお互いを見ていたふたり。
お互いの言葉や態度に迷いながらも、「この人だ」と決めた気持ちは、揺るがなかった。
りのんちゃんの積極性と、かなとくんのやわらかい包容力。
どちらがリードしているのかも分からないほど、自然な距離感だった。
最後の笑顔での「ありがとう」は、ただの感謝じゃなかった。
“好きでいさせてくれて、ありがとう”という気持ちだったように思う。
短い時間のなかで、これほどまでに信頼を築いたふたりの物語は、
まさに「今日好き」らしい、やさしい奇跡だった。
成立しなかった恋と、それでも伝えた想い
恋はいつも、報われるとは限らない。
でも、それでも「伝えたい」と思った気持ちが、確かにそこにはあった。
今回は1組のカップルが成立した一方で、多くの恋は“想いを届ける”というかたちで終わった。
告白せずに終えた人の、心のなかの葛藤
告白しないという選択をしたはるとくん。
それはきっと、「誰かを選ぶ」ということの重さを感じていたからだと思う。
誰にだって、「好き」だけでは踏み出せない瞬間がある。
その気持ちは、優柔不断ではなく、“本気だからこそ迷う”という誠実さだった。
言葉にしなかった想いの中にこそ、彼の葛藤が詰まっていたように感じる。
涙と笑顔で別れた、ひなちゃん・もかちゃんの強さ
気持ちを伝えたものの、恋は実らなかったひなちゃんやもかちゃん。
ひなちゃんは最後まで場の空気を明るくしてくれた存在だったけど、
告白のときには少し泣きそうな声で、でもちゃんと前を向いていた。
もかちゃんも、はるとくんへの思いを貫いた末に、ひとつの答えを受け入れた。
“伝えてよかった”という清々しさが、彼女たちの最後の笑顔ににじんでいた。
報われない恋だったかもしれない。
でも、その時間に真剣だったこと、迷いながらも言葉を選んだこと。
それ自体が、きっと彼女たちの強さだったと思う。
番組全体の感想と「マクタン編」だからこそ生まれた空気
マクタン編が描いたのは、“特別な場所でしか生まれない恋”だった。
ただ好きになるだけじゃなく、「この瞬間を逃したらもう会えないかもしれない」──
そんな時間の儚さが、参加メンバーの気持ちをより強くしたように感じる。
ジンベイザメと泳ぐデートが象徴した“非日常の恋”
旅の中でもとくに印象的だったのが、ジンベイザメと泳ぐデート。
広大な海の中、手を取り合って泳ぐふたりの姿には、
日常とはかけ離れた舞台だからこそ育まれる“つながり”があった。
言葉にしなくても、「この人と一緒にいたい」と思える時間。
それが、恋の始まりには一番大事なのかもしれない。
“今ここでしか出会えない”恋があった
マクタンという場所も、数日の時間も、
すべてが“一度きり”だからこそ、彼らの選択には重みがあった。
あとでLINEもできるし、また会える──そんな保証のない出会いだから、
“今この瞬間”に心を動かす必要がある。
だからこそ、今回の恋模様にはどこか切なさがにじんでいて、
その切なさが、見る人の心を動かしてくれたのかもしれない。
限られた時間と場所の中でしか生まれない恋。
それは、スクリーン越しの私たちにも、どこか懐かしい気持ちを思い出させてくれた。
🧠もし私だったら──|“伝えること”の怖さに、たぶん私は立ち止まってしまった
りのんちゃんが笑顔で「すき」と伝えたあの瞬間。
画面のこちら側にいた私は、少しだけ目をそらしたくなった。
あんなふうに、まっすぐでいられたことがあっただろうか。
本当に好きな人に「すき」と言いたいのに、
断られたらどうしよう、今の関係が崩れたらいやだな──
そんな気持ちに何度もブレーキをかけてきた。
だからこそ、りのんちゃんの言葉には、
“勇気ってこういうことだ”って教えられた気がした。
恋が叶うかどうかは、その先の話。
「私は、この気持ちを信じてみたい」って、まず自分自身に言えること。
それが、最初の一歩だったのかもしれない。
もしあの場に“私”がいたら。
きっと怖がって、逃げて、後で後悔して──
でも、それでも「伝えてみたかった」って思ってた気がする。
しおりとして、ライターとして、
そしてかつて誰かを本気で好きだった“ひとりの人間”として。
この恋の物語が、どこかのあなたの背中をそっと押せたなら、
それが私にとっての“伝えること”の意味かもしれません。
まとめ|「今日好き」マクタン編が描いた“想いの届け方”
短い旅の中で、誰かを好きになること。
その気持ちを、ちゃんと相手に届けること。
それは、シンプルだけど勇気のいることだった。
マクタン編では、「伝える」ことの難しさと、
それでも「伝えたい」と願う人の強さが、リアルに描かれていたように思う。
成立したりのんちゃんとかなとくんの関係はもちろん、
告白しなかった人、想いが届かなかった人、それぞれの選択が“ひとつの答え”だった。
恋は、必ずしも報われるものじゃないけれど、
「好きだった時間」そのものが、もうすでに誰かの宝物になっている──。
そんなことを感じさせてくれるシーズンだった。
次の「ハロン編」では、またどんな出会いと再会が待っているのか。
新しい旅のはじまりにも、そっと期待を寄せながら。
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