今日好き 冬休み編2024|第5話ネタバレ感想:バチバチらいちくんと、伝えきれないくめはるの距離

今日好き

チア衣装のまほこが笑う、その隣でくめはるはどこか視線を落としていた。
伝えたい気持ちはあるのに、言葉にできない。
一方で、らいちは迷いなくその手を取りに行く。

『今日好き 冬休み編2024』第5話は、“告白前夜”という特別な空気の中で、それぞれの恋の形が際立った回だった。

この記事では、そんな第5話の展開を丁寧に振り返りながら、
登場人物たちの心の動きに寄り添っていきたいと思う。

※この記事には第5話のネタバレが含まれます。未視聴の方はご注意ください。

✔️見どころ: チア姿とハンドクリーム、夜の街で揺れる恋の温度差
✔️チーム分け: チームA(九份)/チームB(夜市)で別行動
✔️注目ペア: らいち×まほこ/たくや×はるな/くめはる×まほこ/まのあ×かずな
✔️次回予告: 最終回告白!男子から女子へ気持ちを伝える回へ

第5話ネタバレ|会えない時間が、恋を加速させた

3日目の午後、ルールにより“花くじ”で引き離された男女。
チームAは九份、チームBは夜市へと分かれ、最終日の昼まで一切の会話や接触ができない。

これは、単なる行動制限ではなく、
「気持ちの強さ」と「不安の温度」を測る試金石だったのかもしれない。

“会えない”からこそ、伝えたくなる気持ち

たくやと引き離されたはるなは、再会した瞬間にぽつりとこう漏らす。

「さみしかった」

この短い一言に、彼女の揺れる心がすべて詰まっていた。

誰かを好きになるとき、その気持ちは「嬉しい」よりも「不安」が先にやってくることがある。
会えない時間、連絡のない夜、気持ちを試されているような沈黙の間——。

はるなが見せた不安げな横顔は、
“自分はちゃんと想われてるのかな?”という、
まだ確かじゃない気持ちに揺れていた証。

そして、たくやの「好きになったら連絡いっぱいすると思う」という言葉に、
彼女がふっと微笑んだのは、恋の答えよりも先に“安心”をもらえたからだと思う。

それはまるで、
好きだから伝えたいのではなく、
伝えたいと思ってしまった時点で、もう好きだった——
そんな静かな確信が芽生えた瞬間だった。

編集の妙|沈黙と夜景で見せたまのあの気迫

一方、九份の静かな街並みの中で、まのあはかずなに再び想いをぶつけた。

「くめはるが好きでも、わたしは負けない」

この言葉の直前、BGMがふっと止まる。

周囲の喧騒が消え、ランタンの灯りだけがふたりを照らす中、
まのあの声だけが画面に響いた。

告白でも宣戦布告でもない、
ただただ“自分の想いを見てほしい”という願いのこもった一言。

かずながその場を離れなかったのは、
答えを出せないからじゃなく、
まのあの言葉をちゃんと受け止めたいと思ったからかもしれない。

さらに、スケボーにふたりで乗ることで生まれた“並んで立つ”構図。
それは言葉よりも雄弁に、
「私はここにいるよ」というまのあの意志を伝えていた。

まのあの恋は、まだ報われていない。
でも、それは“報われなさ”に留まっていない。
彼女がまっすぐである限り、想いにはちゃんと重みが宿る。

そしてその重みは、静かな夜の中で、かずなの心を少しずつ揺らしていたのかもしれない。

バチバチらいちと、迷うくめはる|対照的なふたりのアプローチ

まほこをめぐる、らいちとくめはるの恋模様が加速。
どちらも「好き」なはずなのに、伝え方もテンポもまったく違う。

らいちの“プレゼント作戦”が成功した瞬間

らいちがまほこに手渡したのは、柑橘系の香りがするハンドクリーム。

それはただの“プレゼント”じゃなくて、
「きみに似合いそうだから」
「ちゃんと見てたよ」という無言のメッセージだった。

香りを選ぶという行為には、
“その人の好み”や“近づきたい距離感”が映る。

まほこがそれを嬉しそうに受け取った瞬間、
ふたりの間にある空気がふっとやわらかくなった気がした。

そしてそのまま、自然に手をつなぐらいち。
言葉より先にスキンシップで距離を縮める彼は、
まほこの“安心したい”という本音を、どこか本能的に察していたのかもしれない。

「めっちゃ可愛かった」とストレートに伝えたその言葉も、
軽さじゃなくて“ちゃんと想ってるよ”という温度を含んでいた。

まほこの表情がふっとゆるみ、目をそらしたその一瞬。
たぶんあのとき、彼女の中で何かが「ほどけた」のだと思う。

言えないくめはる、でも見てほしかった

一方のくめはるは、まほこに対してこんなふうに語りかける。

「まほこ、好きな人いそうだよね」

まるで自分の気持ちを隠すように、
あえて他人事みたいに話すその声は、
自信のなさと、優しさと、少しの諦めがにじんでいた。

彼の中にも確かに“好き”はある。
でもその気持ちは、らいちのように真っ直ぐには向けられない。

それは、相手のことを大切に想っているからこそ、
怖くて踏み出せない恋だったのかもしれない。

「ちゃんと想ってるよ」と言えないまま、
それでもとなりにいて、視線を向けて、
ほんの少しでも自分を見てほしかった。

くめはるの恋は、
“伝える”ことで動き出すものではなくて、
“受け取ってもらえたらいいな”と願う静かな恋だった。

だからこそ、まほこがらいちの手をとった瞬間、
彼の中で何かがそっと、静かに揺れた気がした。

まのあの粘りとスケボー|“想い続ける”という勇気

何度アピールしてもなびかないかずなに、まのあはあきらめない。
自分の得意技(スケボー)を披露し、「一緒に乗ってみよう」と誘った姿に、彼女の誠実さが滲む。

“選ばれないかもしれない”のに、言い続ける理由

何度も気持ちを伝えているのに、相手の心はまだ揺れている。

それでも「好きだよ」と言い続けるまのあの姿には、
期待よりもずっと強い、“覚悟”のようなものが宿っていた。

報われたいという願いはもちろんある。
でもそれ以上に、
「自分の気持ちをごまかしたくない」という誠実さがにじんでいた。

たとえ結果が変わらなくても、
自分の“好き”をまっすぐ伝え続けること。
それは、とても勇気がいるし、とても孤独なこと。

でもまのあは、その孤独にちゃんと向き合っていた。

もしかずなが、誰かひとりに揺れ動くことなくまのあに向き合う日が来るとしたら、
それは、彼女の“ぶれなかった気持ち”が彼の心に残り続けたからなのかもしれない。

恋はいつも、報われることがゴールじゃない。
“どう想ったか”が、その人の恋のかたちになる。

まのあの恋は、まっすぐで、静かで、強い。
だからこそ、かずなだけじゃなく、
画面越しの私たちの心も少しずつ、動かされていた。

🧠 もし私だったら──まほこの目線に、私も揺れていたと思う

もし自分がまほこだったら、らいちとくめはる、どちらを選べただろう。

らいちは、いつもまっすぐでわかりやすい。
好きなら好きと伝えるし、迷わず行動する。
そんな彼のそばにいると、自分まで“愛されている実感”を強く持てる。

でも、くめはるは違う。
感情を出すのが少し不器用で、言葉にするまでに時間がかかる。
けれどその分、視線や沈黙のなかに優しさが宿っている。

安心をくれる人と、知りたくなる人。
“わかってくれる”と信じられる関係と、“もっとわかりたい”と願う関係。

どちらが正解でもなく、どちらも不完全なまま。
それでも、どちらかを選ばなければいけないとき、
私ならどうするだろう……と、まほこの背中に自分を重ねてしまう。

選ぶということは、手放すことでもある。
だからまほこの迷いは、ただの優柔不断なんかじゃない。
ちゃんと“好き”を大切にしたいからこそ、生まれた揺らぎだったと思う。

🌙告白前夜の心理|“言葉にする前”がいちばん苦しい

告白って、実は「伝えたあと」よりも、「伝える前」のほうが何倍も苦しい。

それは、まだ気持ちに“結末”がないから。

この第5話は、まさにその“未完成な気持ち”が交差する瞬間を描いていた。

たとえば、言えば終わってしまうかもしれない。
でも、言わなければ届かないまま終わってしまうかもしれない。

「どっちを選んでも怖い」——そんな気持ちに立たされるのが、
告白前夜という時間なのだと思う。

心理学的に言えば、このとき私たちは「確証欲求」と「防衛本能」のあいだで揺れている。

  • ✔️ 自分の想いに“OK”をもらいたい(確証欲求)
  • ✔️ 傷つきたくない、拒絶されるのが怖い(防衛本能)

このふたつがせめぎ合って、
言葉を飲み込んだり、相手の顔色をうかがったりする。

だからこそ、たくやの真剣なまなざしや、
くめはるの遠回しな一言には、
その裏側にある“葛藤の濃度”がにじんでいた。

言葉にする直前の想いには、
まだ何にもなっていないからこそ、
一番リアルで、一番こわい感情が詰まっている。

そしてその“こわさ”の中にこそ、
誰かを本気で好きになった証があるんだと思う。

💬 恋のことばアーカイブ|刺さった一言たち

  • 「チア姿、めっちゃ可愛かった」 ——らいち
  • 「まほこ、好きな人いそうだよね」 ——くめはる
  • 「負けないからね」 ——まのあ
  • 「さみしかった」 ——はるな
  • 「好きになったら、連絡もいっぱいすると思う」 ——たくや

どの言葉も、ほんの数秒のワンシーンで交わされたものばかり。
でも、その短さの中に詰まっていたのは、彼らがいま感じている“本音”だった。

「めっちゃ可愛かった」と笑って言える強さも、
「好きな人いそうだよね」と遠回しにしか言えない優しさも。
どちらも、まっすぐで、愛おしい。

個人的には、はるながつぶやいた「さみしかった」が、一番刺さってしまった。
言葉にするのに少しだけ間があったのも、照れとか、葛藤とか、
いろんな感情を飲み込んだうえで、それでも言いたかったんだと思う。

恋って、“気持ちを言葉にする勇気”の連続なんだなって。
その言葉をどう届けたか、どう受け取ったかで、
未来の形が少しずつ変わっていくのかもしれない。

次回予告|告白へ。想いが届くのは、誰の手に

いよいよ最終回。
男子から女子への告白が行われる。

第5話のラストには、それぞれのアピールタイムが描かれた。

たくやは「好きになったら全力」と真剣に語り、
らいちは“まほこへの想い”を堂々と宣言。
まのあもかずなに寄り添い続け、
くめはるも再びまほこを誘って想いを伝えようとする。

答えが出るとわかっていても、
「どうかこの気持ちが報われてほしい」
そう願ってしまうのは、彼らの想いに私たちも心を重ねてきたからだと思う。

まとめ|届かないと思っていた想いが、動き出す

第5話は、“会えない時間”が恋心を浮き彫りにした回だった。

言葉がなくても、会えなくても、
想いは、ふとした仕草や目線の中に滲んでいく。

まっすぐぶつかっていくらいち。
揺れる気持ちを抱えたまま立ち止まるくめはる。
何度届かなくても諦めなかったまのあ。
寂しさと向き合いながら、それでも笑おうとしたはるな。
その手を離さないと決めたたくや。

それぞれの恋が、それぞれの形で今も確かに息づいていて、
その交差点に私たちの感情も、静かに立っていた気がした。

告白という“答え”がすぐそこにあっても、
その直前のこの空気こそが、一番リアルで、一番切ない。

「好きだ」と言う前の、“好きかもしれない”という予感。
「選ばれる」よりも前の、「信じてみたい」という揺らぎ。

この第5話には、
そんな“確かじゃないもの”の美しさが、ぎゅっと詰まっていた。

だからこそ——
たとえ答えが見えていても、
「あと少しだけ、この時間が続いてほしい」と願ってしまう。

たぶん私たちも、もう少しだけ、
彼らと同じ場所で、恋をしていたいのかもしれない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました