“好き”を伝えるのは、いつだって勇気がいる。
だからこそ『今日好きニュージーランド編』の最終話で、告白した側・されなかった側・そして伝えなかった側のそれぞれに、心が揺れた人も多いのではないだろうか。
今回の旅では、すべての告白が“男子から”だった。
女子からの告白はゼロ。それは偶然か、それとも“心の壁”があったのか──
この記事では、誰がどっちから想いを伝えたのか、そしてなぜ女子は「告白しなかった」のかを丁寧に読み解いていく。
✔️告白された女子:ひなた/はるあ/みづき/さわ(未成立)
✔️女子からの告白:なし
✔️成立カップル数:0組
まず誰が“どっちから”告白した?順番とペアを整理
最終話では、男子たちが順番に想いを伝えていった。
そのすべてが男子からの先行告白という珍しい展開。
ここでは、告白の順番とペアをわかりやすくまとめていく。
① りくと → ひなた
旅の中盤からぐっと距離を縮めたふたり。
りくとは、ひなたの笑顔を「守りたい」と話し、思い出の詰まったプレゼントで想いを伝えた。
でも、ひなたはその気持ちに応えることができず、「とういくんの言葉を待っていた」と静かに答えた。
② おうが → はるあ
おうがの告白は、まさに情熱の結晶だった。
手作りのレゴのバラ束、まっすぐな瞳。
けれど、はるあは「未来が見えない」と言って告白を受けなかった。
それは“気持ちがない”のではなく、「受け止める覚悟ができていなかった」からこその言葉だったように感じる。
③ せり → みづき
“幼なじみのような安心感”でつながっていたふたり。
せりは、ゲームとプレゼントを通じて「好き」を伝えた。
でも、みづきは「せりとは、友達のままでいたい」と言葉を返した。
恋愛としてのときめきが、最後まで芽生えなかったのかもしれない。
④ とうい → ひなた・さわ(未告白)
とういは、ひなたとさわの間で揺れていた。
最終的には「どちらにも気持ちを伝えることはできない」と決断。
「中途半端な気持ちで告白したくない」というその誠実さは、恋を“選ばない強さ”として印象に残った。
なぜ女子からの告白がなかったのか?
今回の旅では、女子から男子への告白がひとつもなかった。
それは偶然のように見えて、実は彼女たちそれぞれの“理由”があったように思う。
“伝えても応えてもらえないかも”という不安
さわは、ずっととういに想いを寄せていた。
でも、その距離はなかなか縮まらなかった。
「伝えても、自分じゃないって思われるかも」──そんな予感が、彼女の足を止めたのかもしれない。
伝えない選択は、ときに自分を守る防衛反応でもある。
好きだけど、傷つくのが怖かった。その感情に共感した人も、多かったはずだ。
“気持ちが定まらなかった”という誠実さ
みづきも、きっと揺れていた。
せりといると落ち着く。でも、それが“恋”かと問われると、答えが出なかった。
だからこそ、はっきり「好き」と言えなかった。
それは曖昧さではなく、相手に誠実であろうとするための選択だったのだと思う。
“告白しない”という選択が示した、それぞれの成長
「告白する=恋に積極的」という印象が強いけれど、伝えないことを選ぶ強さだって、同じくらい価値がある。
今回の女子たちは、ただ控えめだったわけじゃない。
むしろ、自分の気持ちや状況を冷静に見つめていたからこそ、“今じゃない”と判断できたのだと思う。
伝えないことで守った、自分と相手の心
恋って、ときに残酷だ。
気持ちを伝えることが、相手を困らせたり、傷つけたりする可能性もある。
もかやさわが想いを伝えなかったのは、相手を思ってこその“静かな優しさ”だったのかもしれない。
「好き」だけじゃない、その人らしいやさしさが、画面の向こうに確かに映っていた。
言えなかったのではなく、“言わなかった”
「好きって言えばよかったのに」
きっと誰かはそう思ったかもしれない。
でも彼女たちは、“言えなかった”んじゃない。
ちゃんと考えて、選んで、“言わなかった”のだ。
恋愛って、始めることより、始め方のほうがずっと難しい。
その難しさに向き合ったからこそ、今回の旅は切なくて、美しかった。
🧠 もし私だったら──“告白する”って、こんなに怖いことだったっけ
もし私が、あの旅の中にいたとしたら。
たぶん、みづきと同じように「好き」とは言い切れないまま、時間だけが過ぎていったと思う。
誰かに気持ちを伝えるって、自分の心を誰かの手に委ねることだから。
それが“うれしい返事”じゃなかったとき、自分が自分でいられなくなりそうで怖い。
きっと、さわももかも、そんな気持ちを抱えてたんじゃないかな。
「好き」って伝えたあとに、気まずくなったり、何かが変わったりするのが怖くて。
でも一方で、りくとやおうが、せりのように、“言葉にすることで関係が変わってしまうことを受け入れた”人たちもいた。
たとえその答えが「不成立」でも、自分の気持ちを置いてくることで、前に進める恋もあるんだと思う。
そして女子たちは、“言えなかった”のではなく、“言わなかった”。
その選択には、誠実さも、揺らぎも、強さも全部混ざっていた。
『どっちから告白した?』という問いの奥には、「誰が自分の気持ちに正直だったか?」というもっと大きな問いがあった気がする。
あなたなら、あのとき、どっちから伝えただろう?
伝えただろうか、それとも、伝えずに終えただろうか。
その答えの中に、今のあなたの恋のあり方が、きっと映っている。
まとめ:告白は“恋のゴール”じゃない、だからこそ
『今日好きニュージーランド編』で描かれたのは、「恋は言葉にすれば叶うわけじゃない」という現実だった。
告白した側の勇気も、告白されなかった側の決断も、
そして伝えなかった側の静かな強さも、すべてが“恋の一部”だった。
“どっちから”告白するかは大切。
でも、その前に「この人に伝えたいかどうか」を見つめることのほうが、もっと大切なのかもしれない。
言葉にならなかった恋もまた、ちゃんと、恋だった。
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