今日好きニュージーランド編|“継続メンバーの覚悟”と“新メンバーのときめき”が交差する7人の恋

今日好き

夜空にぼんやりと灯る、南半球の星たち。
そこに立つのは、前回の恋を抱えたまま再び旅に選ばれた“継続メンバー”の3人と、まっさらな気持ちでドキドキを胸に抱える“新メンバー”の7人。
異なる時間と感情を持つ10人が、ニュージーランドの青い空と澄んだ風のなかで、静かに交差しはじめる。

せりの目には、旅の前からすでに覚悟のような鋭い光があった。
「また恋をしていいのかな?」——そんな迷いを含んだ視線を、誰かが見逃さないと思えた。
みづきは笑顔の裏で、くすんだ記憶を胸に秘めながらも、再び誰かのとなりを選べる日を信じている。
ひなたは優しさと少しの距離を抱えて、過去の“期待と裏切り”を繰り返さないよう、自分の心を守る方法を探しているようだった。

一方、新メンバーのひとりひとりは、学年も出身地も恋愛経験も違う。
だけど、その胸の奥にあるのは「恋を求めたい」「選ばれたい」という、同じ小さな火種。
その火種は、これから始まる旅で、どんな火花を散らすのだろう。

この旅は、“経験”と“初恋”が混ざり合う、不思議な化学反応の予感に満ちている。
“継続メンバーの覚悟”と“新メンバーのときめき”。
その不揃いな10人の恋心が、2泊3日の間にどんな交差点を作るのか。
今回は、その予兆を感じさせた第一話の空気とともに、10人それぞれの心のタペストリーを、愛着スタイルの視点とともに紐解いていきます。

✔️継続メンバー:せり・みづき・ひなた
✔️新メンバー:ゆうや・りくと・おうが・とうい(男子)、はるあ・さわ・もか(女子)
✔️放送日:2025年4月7日〜(AbemaTV)
✔️旅の舞台:ニュージーランド(2泊3日の恋の旅)

『今日好きニュージーランド編』とは?旅の舞台と注目ポイント

「今日好き」シリーズ第69弾となるニュージーランド編は、広がる自然と青い空が印象的な舞台。今回の注目は“継続メンバー”と“新規参加者”という構図にあります。青春のステージが交差するこの舞台で、どんなドラマが幕を開けるのでしょうか。

恋リアの原点、“初対面のきらめき”

恋愛リアリティーショーの醍醐味は、何といっても“初めて会うときの心臓の鼓動”。
ニュージーランドの木漏れ日が揺れる中、10人の高校生がゆっくりと視線を合わせていく。
緊張と期待の交差点で、一瞬の笑顔や、ぎこちない「初めまして」が胸に刺さるのは、リアリティーならではの瞬間です。
それは誰と誰の距離が縮まる“予感”でもあり、観る側の心にも“自分の恋心”を呼び起こすトリガーとなるのです。

ニュージーランドの風景が映し出す“心の距離”

高く澄んだ空、そびえる山並み、静かな湖。
ニュージーランドという舞台は、ただの風景ではなく、登場人物たちの“心の距離”を投影する鏡のよう。
たとえばせりが丘から見下ろす視線は、まだ誰にも届いていない想いと、自分自身の“恋再開”への迷いを映している。
はるあが湖のほとりで目を潤ませたとき、それは「遠くにいる誰かを思う気持ち」と重なり、自然とリンクして響いてくるのです。

継続メンバー3人のプロフィールと“もう一度、恋をする覚悟”

継続メンバーとして旅に戻ってきたのは、せり・みづき・ひなたの3人。
それぞれに、前回の恋が残した記憶を抱えながらも、「もう一度恋をしてもいいのか」と自分に問いかけるような姿がありました。
この“再挑戦”には、過去と向き合いながら未来を選ぶ勇気が宿っています。

せりの沈黙に宿る、安心型の愛し方

前回の冬休み編でも、感情の波を穏やかに伝えるタイプだったせり。
大きなリアクションを取るわけでもなく、でもどこか“安心できる存在”として相手に寄り添っていたのが印象的でした。
今回もそんな彼女の静かな立ち居振る舞いが、旅の最初から空気を整えているように見えました。

けれどその沈黙の裏には、「好きになることへの慎重さ」と「もう一度傷つくかもしれない怖さ」が隠れているように感じます。
愛着理論で言うなら、せりは“安心型”でありながら、やや回避傾向のバランス型
自分から積極的にアプローチはしないけれど、“安心してもらいたい”という思いは人一倍強い。
その静けさは、相手の気持ちを尊重する優しさの現れなのです。

みづきが笑うとき、少しだけ自信が戻る気がした

卒業編に参加していたみづきは、前回「うまくいきそうだったのに最後で届かなかった恋」を経験しています。
その記憶は、きっと笑顔の奥にそっとしまわれたまま。
でも、今回の旅の初日、彼女が誰かと視線を合わせてふっと笑ったとき、
その笑顔のなかには「もう一度、自分を好きになってくれる誰かに出会いたい」という願いが滲んでいたように見えました。

自己肯定感が揺れることは、恋をするときに大きなブレーキになります。
けれど、みづきは“不安型の愛着スタイル”を持ちながらも、自分の傷と向き合おうとする強さを持っている。
誰かに好かれることで、自分の価値を確かめたくなる。
そんな彼女が今回、“対等な関係性”の恋を築けるかどうかも注目のポイントです。

ひなたの“優しさの正体”は、傷つかないための距離感

ソウル編で初登場したひなたは、一見すると“明るくてフレンドリー”。
けれどその笑顔には、どこか計算された“やさしさの使い方”が見え隠れします。

たとえば、自分からは踏み込まず、相手が寄ってきたときだけ距離を縮める。
それは「相手の気持ちを尊重している」ようでいて、実は「自分が傷つかないように守っている」行動かもしれません。

この“境界線の引き方”は、回避型の愛着スタイルに見られる特徴でもあります。
ひなたは決して冷たいわけではなく、むしろ人一倍“誰かに大事にされたい”と思っているはず。
だけど、過去の経験が「期待しすぎると傷つくよ」と囁いてくる——
その記憶と、どう向き合えるかが、今回の旅のカギになりそうです。

新メンバー7人のプロフィールと、初日のときめきと戸惑い

まっさらな状態で“今日好き”の旅に飛び込んだ新メンバーたち。
初めての撮影、初対面の男女、そして「恋をするかもしれない場所」という、
少し非日常な空気の中で、彼らは不安と期待の入り混じった表情を見せていました。
それぞれが抱える恋愛経験や性格が、第一印象の瞬間ににじみ出ていて——
そこには“知らない誰かに惹かれる”という、本能的な感情の芽生えが確かにありました。

男子4人の初印象に潜む“追われたい願望”

新メンバーの男子4人(ゆうや・りくと・おうが・とうい)は、
一見すると“自信がありそう”な佇まいを見せながら、どこか“様子をうかがっている”ような空気をまとっていました。

とくに最年長のゆうやは、誰よりも落ち着いた表情で場に馴染んでいたけれど、
「自分からいく」よりも「誰かに興味を持たれる」ことを期待しているような節がありました。
それは、追われたい欲求=愛されたい願望の裏返しでもあります。

また、おうがやとういといった若いメンバーは、笑顔と無邪気さのなかに“緊張のほころび”が見えるタイプ。
「好きって何?」「どうなったら気になるの?」という問いを、
まだ自分の中で定義できていないような、そんな“恋の初期衝動”のようなものを感じさせました。

愛着理論でいえば、彼らの多くは安定型〜やや不安寄りのスタイル
まだ確固たる“愛し方”がないからこそ、相手によって変わる“柔らかさ”がある。
その変化こそが、この旅の中で彼らを大きく成長させるのかもしれません。

女子3人の“好きになられること”への警戒と希望

はるあ・さわ・もかの3人の女子メンバーは、男子以上に“恋の場に入る準備”が整っていないような繊細さを見せていました。

最年少のもかは、自己紹介のときから手が震えていたように見えたし、
はるあは笑顔を絶やさずにいたけれど、その裏で周囲の空気を読み続けているようでもありました。
さわは比較的“人当たりのよさ”を出していたけれど、どこか一歩引いたところで全体を見ているような余裕も。

ここで印象的なのは、「好きになる」より先に「好きになられるかも」という想定をしているような“警戒感”。
これは恋愛経験が少ない場合に特有の、「どう振る舞えばいいのか分からない」ことへの不安から来ています。

愛着理論的には、彼女たちは不安型〜回避型の揺れるグラデーションを持っている可能性が高いです。
好きになっても報われないかもしれない。
選ばれたとしても、本当に自分が好きになれるのか——。そんな葛藤のなかで、それでも恋をしようとするまなざしに、観る側は自然と共感してしまうのです。

プロフィールににじむ“恋愛経験の少なさ”と“恋への期待”

新メンバーたちのプロフィールを見てみると、
「付き合った人数1人」「告白したことがない」「SNSで恋を学んだ」など、
どこか“現代の高校生らしさ”がにじんでいる項目が並びます。

たとえば、TikTokやInstagramを通じて“恋愛観”を形成しているメンバーも多く、
「リアルな恋愛」への憧れが強くなっている一方で、
“本物の恋”を経験したことがない人も少なくありません。

それでもこの旅に参加したのは、やっぱり“誰かに心を動かされてみたい”という純粋な願いがあるから。
その初期衝動こそが、この旅の中で“誰を選ぶか”ではなく、“自分がどう変わるか”という物語を紡いでいくのだと思います。

継続と新規、それぞれの“愛し方”が交差するとき

同じ「恋をしたい」という想いを抱えていても、
その感情の持ち方や、心の動き方はまったく違っていた。
恋の経験を通じて“距離の取り方”を知っている継続メンバーと、
まっすぐな衝動に揺れる新メンバー。
それぞれの“愛し方”が交差する瞬間に、物語はゆっくりと色を変えていく。

“経験者”が抱えるプレッシャーと選ばれる不安

継続メンバーという肩書きは、実はとても複雑だ。
「経験者」という余裕と期待がある一方で、
「また選ばれなかったらどうしよう」というプレッシャーも背負っている。

とくにせりやみづきは、過去のシリーズで“あと一歩”のところまで恋を掴みかけたからこそ、
“また同じ結果になってしまうのでは”という無意識の不安が、
言葉や目線の端々からにじんでいた。

“慣れている”ように見えるからこそ、
少しの戸惑いや傷つきやすさは隠されてしまう。
その隠された心の揺れを、誰かがそっと気づいてくれたとき、
きっと彼女たちの恋は、静かに動き出すのだと思う。

“はじめて”が生む衝動と、後戻りできない感情

一方で、新メンバーたちは“はじめての恋リア”という舞台で、
自分でもコントロールできない感情に揺れていた。
とくに男子メンバーは、「継続メンバーと話す」という行動自体に戸惑いを見せ、
女子の視線を気にしながらも、“誰かを追いかけたい”という衝動を抱えているように見えた。

“ときめき”が芽生えるタイミングは、恋愛経験の多さとは無関係。
でも、その後の行動には“経験の差”があらわれる。
はじめて好きになったときの“怖さ”や“確信のなさ”が、
表情や間合いにそのまま出てしまうからこそ、観ている側も息をのんでしまうのです。

愛着スタイルから読む、それぞれの「試し方」と「信じ方」

恋愛において、相手を“試す”ような態度をとってしまうとき——
それは不器用な愛情表現か、過去の傷がそうさせていることが多い。

せりの「少し待ってみる」姿勢や、
みづきの「笑ってやり過ごす」スタイルは、
相手を試しているというより、「自分の心が乱れないように守っている」行動。

一方で、新メンバーたちはまだ“恋を信じたい”段階にいて、
誰かの優しさや行動を、言葉以上に頼りにしている。
だからこそ、ひとつの沈黙が重く、ひとつの微笑みが大きな意味を持つ。

それぞれが異なる愛着スタイルの中で、
自分を守りながらも、相手に心を開こうとする。
その“揺れのグラデーション”こそが、この編のいちばんの見どころなのかもしれません。

初日の関係性から見えた“はじまりの空気感”

出会ったその日。
まだ名前すらちゃんと覚えていないのに、
すでに誰かに目を奪われている自分に気づく。
それは“好き”とは違う、もっと曖昧で、不確かな気持ちかもしれない。
けれど、たしかにあの日、ニュージーランドの風のなかで始まっていた——
恋が芽生える、その予感。

せりに向けられた“視線”の意味と、三角関係の気配

第一話のなかで特に印象的だったのが、
せりに対して、複数の男子メンバーがさりげなく視線を送っていた場面。
それは“誰かに話しかけたい”というよりも、
“この子は、すでに誰かに想われているんじゃないか”という探るような目線だった。

とくに年上のゆうやは、その視線に一瞬ためらいを見せ、
「誰が誰を見ているのか」に敏感になっている様子だった。
それは、恋の始まりにある“静かな探り合い”であり、
やがて“誰を選ぶか”という関係性の分岐点にもつながっていく。

“せりを巡る三角関係”——
それはまだ始まってもいないのに、もう予感として空気に漂っていたのです。

無言のうしろ姿に、誰かが安心を感じていた

一見、何も起きていないように見える沈黙の場面。
けれど、その“言葉にならない時間”こそが、
心の距離を測る大切なタイミングになることがあります。

たとえば、せりが他の女子と少し距離をとって座っていたとき、
男子メンバーの誰かが、無言でその近くに腰を下ろした場面がありました。
何も話さなくても、“近くにいたい”という気持ちは、
声よりも正直にその場ににじんでいたように思います。

これは“言葉よりも空気で恋をする”タイプの人が取る行動。
そして、そのうしろ姿に安心を感じた人がいたとしたら、
それはもう、恋の始まりだったのかもしれません。

“まだ知らない誰か”に惹かれる理由を、心は知っている

旅の初日は、“好き”という感情が生まれるにはまだ早い。
でも、“気になる”という感情は、むしろ最初の数時間で決まってしまう。

人は無意識のうちに、自分の“安心できる人”を嗅ぎ分ける力を持っていて、
それは時に“見た目”や“声のトーン”といった細部に宿っている。

せりのまなざしにひかれた誰か。
もかの戸惑いに寄り添いたくなった誰か。
まだ何も言っていないのに、すでに心が動き始めていた。

恋のはじまりに必要なのは、言葉ではなく、
「この人の近くにいたい」と思える“直感”なのかもしれません。

これからの展開予想と、読者に問いたいこと

第一話を終えた時点で、まだ誰の気持ちもはっきりとは見えていない。
けれど、視線の動き、距離の詰め方、沈黙の間合いに、
確かな“気配”は映っていた。
この先、誰が誰を想い、どの関係が深まり、どこですれ違っていくのか。
それを見届ける私たちにも、どこか似たような感情の記憶があるから——
この物語は、きっと私たち自身の心も映してくれる。

誰かを想うことで、自分自身も知っていく旅

「誰を好きになるか」——
それは偶然のようでいて、実は「どんな自分でいたいか」という問いでもあります。

せりが誰かに安心を求めるとき、
みづきがもう一度、自分の価値を信じようとするとき、
ひなたが距離を越えて誰かに近づこうとするとき——

それは、恋を通して“自分の内側”と向き合う瞬間でもある。

恋はいつだって、“自分のことを知るための旅”。
相手を想うことで、自分のことも少しずつ分かっていく。
この旅のなかで、彼らがどんな“自分”を見つけていくのか、
その過程こそが、何よりの見どころなのだと思います。

「もし自分だったら…」恋に飛び込む勇気を持てる?

そして最後に、読者である私たちに問いかけたい。

もし自分が、誰も知らない場所に一人で飛び込んで、
その場で恋を始められるとしたら——
あなたは、飛び込めますか?

過去に傷ついた経験があっても、
自分に自信が持てなくても、
それでも誰かに“好き”と言ってもらいたいと願う気持ち。

そんなまっすぐな心を持つ彼らの姿に、
私たちもまた、少し勇気をもらえるのかもしれません。

🧠 もし私だったら──

私があの場にいたら、たぶん誰とも目を合わせられなかったかもしれない。
でも、誰かと目が合った瞬間に、“あ、この人かも”って思ってしまったと思う。

💬 恋のことばアーカイブ

恋の旅で交わされた言葉たちは、ときに説明よりもずっと雄弁に心を映し出します。

言葉にできなかった想い、無意識にこぼれた一言——
それらは、私たちの胸に静かに刺さって、
「わかる」とも「つらい」ともつかない感情を残していく。

ここでは、そんな印象的な“恋のことば”を、そっとアーカイブしておきます。

  • 「また好きになるのが怖い。でも、そう思える誰かに出会いたい」
  • 「何も言わずに笑ったのは、気持ちを悟られたくなかったから」
  • 「安心したくて、少しだけ近くに座った」

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