南国の朝は、どこか切なくて、やさしい。
たぶん、それは“誰かを好きになること”と、少し似ているから。
『今日、好きになりました。マクタン編』第3話では、「伝えたいけど伝えられない」そんな気持ちがいくつも交差しました。一度振られても、それでももう一度信じたくなる気持ち。
誰かの想いに応えられなかった悔しさと、自分の気持ちに正直であろうとする勇気。
それぞれの“好き”が、まだ言葉にならないまま、マクタンの空の下で揺れていた——
そんな感情のひだを、そっとすくい上げたくなるような一話でした。
✔️主な展開: ひな&もか → はるとに告白 → 不成立/かなと×りのん接近/はると×ねね2ショットへ
✔️成立カップル:(まだ未確定)
✔️ロケ地: フィリピン・マクタン島(セブ島近郊)
伝えたあとに、涙がこぼれた――マクタン編3話、恋の告白と揺れる心
出典:Youtube(ABEMA 今日、好きになりました。【公式】)
第3話の舞台は、マクタン島のやわらかな朝。
はるとをめぐる想いが交差し、2人の女の子がそれぞれ“想いの結末”に向き合いました。
それは、ただの失恋ではなくて——自分の気持ちをちゃんと言葉にした、その先にある“選ばれなさ”を受け止める強さでもありました。
「無理に笑った顔」には、本音がこぼれていた
ひなが、はるとに想いを伝えたあの場面。
声は震えていなかったけれど、目の奥にはずっと涙がにじんでいました。
はるとが「気になる人が別にいる」と言ったとき、彼女は「わかったよ」と微笑もうとした。
でも、その笑顔はきっと——心のどこかで、何かがこわれてしまった顔だったと思います。
“応援団長になる”と決めた、もかのやさしさと痛み
もかも、はるとへの想いを届けたひとり。
でも彼女は「それでも旅を続けたい」と言い、応援する側にまわることを選びました。
その潔さは、一見大人びて見えるけれど、ほんとうは“まだ好きなまま”なんだろうな、と感じさせられます。
やさしさは、ときに自分を傷つける。
そんな彼女の決意に、どこか切なさが残りました。
手をつないだ朝、ふたりだけの気持ちが静かにほどけていく
朝の静けさと、水面をすべるボートの音。
その中で、かなととりのんの距離が少しずつ縮まっていくのが、画面越しにも伝わってきました。
手をつないだのはほんの一瞬かもしれないけれど、心と心が近づくには、十分な時間だったように思います。
言葉にしなくても、伝わることがある
ふたりの間には、沈黙の“安心感”があったように見えました。
かなとの優しさと、りのんの柔らかい笑顔。
とくに印象的だったのは、かなとの「無理しなくていいよ」という一言。
それは、相手の心にそっと触れるようなやさしさで、りのんの表情が自然とゆるんでいく瞬間でもありました。
恋のはじまりは、静かでやわらかい
大きな言葉も、派手なアピールもなかった。
でも、朝の光の中で見つめ合ったふたりのまなざしは、それだけで十分“特別”でした。
この回の中でいちばん静かで、でも確かに心が動いた場面だったと思います。
まだ“好き”とは言えないけど、目が離せない──はるととねねの揺れる関係
ビーチフラッグの勝負を経て、はるとが誘ったのはねね。
マリンアクティビティのあと、ふたりは海辺で2ショットの時間を過ごします。
そこには、まだ“恋”とは呼べないかもしれないけれど、確かに心が動いている空気がありました。
「話してみたかった」その一言が、全部だった
はるとの口から出たのは、「もっと話してみたかった」という言葉。
気になる、とか、好き、ではなく、まずは“知りたい”という気持ち。
それは、がっつり恋に落ちてるわけではないけれど、相手に心を向け始めているサインでもあるように思えました。
ねねの視線は、まだどこか不安定で
誘われたねねは、はるとと向き合いながらも、まだ完全には心を決めていないように見えました。
無邪気なようでいて、ねねのまなざしにはどこか“ためらい”がある。
その曖昧さがまた、高校生の恋愛らしいリアルさを感じさせるシーンでもありました。
“選ばれない恋”にも、ちゃんと物語がある。
この回では、誰かが「好き」と伝えて、誰かが「ごめん」と答えるシーンが続きました。
でも、不成立だからって、無意味なわけじゃない。
選ばれなかった恋にこそ、心を打つものがある——そんなことを思わせてくれる一話でした。
「ちゃんと好きだった」ことを、自分で認めてあげる
告白がうまくいかなかったひなも、もかも、涙を流しながらも前を向いていました。
それはきっと、誰かに選ばれなかった自分を、ちゃんと自分で認めるプロセスだったのだと思います。
「伝えてよかった」って思えるまでに時間はかかるけど、あの瞬間、彼女たちはたしかに“まっすぐ”でした。
やさしさと強さは、いつも隣り合わせ
失恋の直後に「応援する」と言えたもかの姿は、やっぱりすごい。
でもその裏には、本当は選ばれたかったという気持ちもあったはずで。
人を想うって、ただやさしいだけじゃなくて、そのぶん痛みも引き受けることなんだって、彼女の言葉が教えてくれた気がします。
💌 しおりのこぼれ話:成立よりも大切なこと
「誰と誰がカップルになるのか」って、もちろん気になる。
でも私がいつも見てしまうのは、その“結果”じゃなくて——
その人が誰を、どんなふうに、どんなタイミングで好きになったのかという“気持ちの流れ”なんです。
今回の第3話で言えば、ひなが勇気を出して気持ちを伝えたシーン。
振られてしまったけれど、彼女の目には「言えてよかった」と「伝えなきゃ終わっちゃう」という強い意志が見えていました。
もかも同じで、悲しい気持ちを抱えながら「応援団長になる」と笑ったあの瞬間。
あれは、優しさで気持ちを包み込もうとする彼女なりの“好き”の終わらせ方だったと思います。
恋って、成立することがゴールみたいに思われがちだけど、
本当はもっとずっと、個人的で、静かで、誰にも言えない感情の積み重ねなんじゃないかなって。
叶わなかった恋だって、その人の中ではちゃんと生きてたし、それは決して“無駄”なんかじゃない。
私は、そういう“報われなかった気持ち”にすごく惹かれてしまいます。
だってそれって、自分が誰かを大切に想ったという証じゃないですか。
たとえ選ばれなくても、「あのとき、あの人をちゃんと好きだったな」って、思い返せること。
それが、きっと、いちばん強くて、やさしい恋の証明だと思っています。
「成立」よりも、「心の軌跡」を見届けたい。
それが、恋リアをずっと見続けている私の、小さなこだわりです。
📝 まとめ|“好きだったこと”が、ちゃんと届きますように
第3話は、恋が報われなかった人たちに光が当たった一話でした。
でもそれは、ただの“振られるシーン”の連続ではありませんでした。
むしろ、好きという感情の美しさと、そこに宿る強さが、いちばんリアルに映っていたように思います。
「好き」と言うのは、勇気がいる。
しかもその結果が、自分の望むものじゃないかもしれないと分かっているなら、なおさら。
それでも言葉にしたのは、その人の気持ちが“ほんもの”だったから。
たとえ選ばれなくても、伝えたその瞬間から、その恋はもう特別なものになっていたんだと思います。
そして、見ていた私たちの心にも、そのまっすぐさはちゃんと届いていた。
涙を流した人も、笑顔で終えた人も、迷っている人も——
みんな、自分の恋にちゃんと責任を持とうとしていたから、まぶしく見えたのかもしれません。
マクタンの青空の下で、確かに生きていた恋のかけらたち。
どれもまだ“完成”していないけれど、だからこそ、こんなにも胸に残る。
その“途中”にある気持ちが、誰かの背中をそっと押してくれる日が、きっと来るはずです。
この恋がどう終わるかは、まだ誰にもわかりません。
でも少なくとも今は、“好きだったこと”が、ちゃんとそこにあった。
それだけで、もう十分に価値があるのだと、私は思います。
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